はじめに
個人事業から株式会社にする、いわゆる法人成りをすると多くのメリットがあります。
どんなメリットがあるか考えられる項目を上げてみます。
節税面でのメリット
株式会社設立で最も大きなメリットがあるのは節税です。
個人事業のときよりも、経費にできるものが増え、以下のようなことができるようになります。
- 給与所得控除を利用して所得税、住民税を節税
- 家族に給与を払い、所得を分散した上、配偶者控除や扶養控除の対象に
- 役員社宅で住宅家賃の一部を必要経費に
- 経営者やその家族の退職金を必要経費に
- 事業主や家族の生命保険料を必要経費に
- 消費税が最大2事業年度免税になる
- 出張旅費規定を作って出張費を必要経費に
- 昼食代を半額負担して月3,675円まで経費に
- 会社にすると赤字の繰越が3年から7年に
- 株式移転により相続税対策ができる
経営面でのメリット
個人事業を株式会社にすると会社の社会的信用が上がります。
法人化すると個人と切り離された法人格が与えられ会社が権利義務の主体となれるからです。
信用が上がることによる経営面でのメリットとして以下のようなことができるようになります。
- 法人名義で銀行口座を作れる
- 法人として融資を受けられる
- 決算期を自由に選べる
- 建物賃貸借契約の契約者とれる上、第三者保証人が不要
- 大手企業と取引ができる
- 助成金がもらいやすくなる
- 個人財産と法人の資産を明確に区分できる
- 事業に失敗しても個人財産を守れる
- 事業を継続しやすくなる
- 事業を売買できる
- 社会保険に入れる
まとめ
以上のように、法人化することによって個人事業では得られなかった多くのメリットを享受できるようになります。
デメリットもありますが、それ以上にメリットの方が多いので計画的に法人化を検討しておくことが良いと思います。